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ピジョン シュポット(13,598円)は、鼻水がホースまで来ません。使ったあと洗うのは、先端のパーツだけです。
そのシュポットと、ベビースマイル メルシーポット(9,927円)を、合わせて118件読みました。2台は、毎日の洗い物と、壊れたという報告の数が、きれいに逆になっています。シュポットは低評価12件のうち5件が「電源が入らない」。メルシーポットは洗う手間の不満が最多で、壊れた話は16件のうち1件でした。
値段は3,671円違いますが、決め手はそこではないと思います。毎日の洗い物を減らすか、2年目に動いている可能性を取るか。ここで決まります。
鼻風邪の季節に1日何回も使うなら、シュポット。長く置いておく1台なら、メルシーポットです。吸引力そのものは、どちらも「耳鼻科と同じくらい取れる」と書かれていて、そこでは差がつきませんでした。
13,598円
鼻水が先端で止まるので、チューブを洗わなくていい。ただし低評価12件のうち5件が電源の故障
毎日何回も使うなら
9,927円
鼻水はチューブを通ってタンクへ。洗う手間の不満が最多。かわりに壊れた話はほとんど出てこない
安く、長く置くならここから下は、この結論の根拠です。
2台とも★1〜★3をすべて読み、★4〜★5は「参考になった」の多い順に読みました。合わせて118件です。内訳はシュポット59件(低12・高47)、メルシーポット59件(低16・高43)。件数がほぼ同じなので、同じ精度で並べられます。
シュポットで褒められていたこと(★4〜5/47件)
シュポットで困っていたこと(★1〜3/12件)
メルシーポットで褒められていたこと(★4〜5/43件)
メルシーポットで困っていたこと(★1〜3/16件)
並べると、同じ言葉が反対側に立っています。シュポットは褒め言葉の1位が「洗うのが少ない」で、メルシーポットは不満の1位が「洗うのが面倒」。そして壊れた話は、シュポットの不満の1位で、メルシーポットでは最下位です。
洗う手間の話は、メルシーポットに★4〜5をつけた人からも9件出ています。「必需品です」と書きながら、そのあとに「でも洗うのがめんどくさい」と続く。低評価の8件と合わせると、59件のうち17件が同じことを書いています。
洗う手間の差は、性格の違いではありません。吸った鼻水がどこまで来るかという、構造の違いです。
吸った鼻水が、どこで止まるか
洗うものの量は、ここでほぼ決まります
先端の透明なパーツで止まります。洗うのはここだけ
チューブの中を通って本体のタンクへ。チューブも洗います
シュポットで最も丁寧に書かれていた★4のレビューが、この構造を説明しています。「手前の透明なパーツに鼻水が全て留まるため、あの洗いにくく乾きにくい『長いチューブ』を洗う必要が一切ありません。洗うのは先端の小さなパーツだけなので、夜中の吸引後でもサッと水洗いできて本当に助かります」。
面倒だと書いた17件を読むと、洗うこと自体よりチューブが乾かないことが問題になっています。
「ホース部分が乾きずらく、泡スプレーなどでちゃんと中を洗浄しないと、水で洗い流すだけだと黒カビのようなものができてしまったりしていました」(★4)
「吸引する長いチューブはよく洗って乾かさないとふいにカビはえてました。洗剤で中を洗ってますが、それでも鼻水がこびりついてる感じです」(★5)
どちらも星4〜5です。製品には満足していて、チューブだけが続かない。ここが評価の分かれ目になっています。
「掃除が面倒という噂もあったが、吸引前後に水を吸わせるので、こまめに洗えばこびりつくこともなく簡単に手入れできる」(★3)。乾かす前に汚れを流してしまう、という使い方です。買ってから困らないために、この1手間を先に知っておいてください。
なお、手前で受け止めるシュポットには「奥までは吸えなかった」という声が、低評価と高評価の両方にあります。手前の鼻水は取れるが、奥のものは苦手だという指摘です。件数は3件で、判断できるほどの数はありません。
シュポットの低評価12件のうち5件が、電源が入らなくなったという報告です。★1の8件に限れば5件なので、低い星の理由がここに集まっています。
しかも高評価の側にも2件ありました。「半年で動かなくなったから、アダプター根元のハンダから断線してました」(★4)、「2台目購入です。1台目は一年4ヶ月で故障しました」(★4)。星4をつけながら、壊れたと書いています。
「2024年7月に購入し凄く助かってて今までは星5つ評価でした。がしかし2026年4月に作動しなくなりました。保証も切れた事から原因を探った所、モーターのマイナス端子は半田付けされてたのですが、プラス端子が半田付けされていませんでした」(★1)
「購入後1年過ぎると7,000円近い修理代を払うことになります」(★1)。別の★1にも「保証は1年とのことで修理に7000円程(送料込み)かかるそうです」。別々の人が、同じ金額を書いています。13,598円の本体に対して、2年目の故障で7,000円です。
買ったときに保証書とレシートをどこにしまうか、先に決めておいてください。ピジョンの保証は、保証書かレシート(領収書・納品書でも可)が要ります。
低評価16件のうち、故障は「2年ぐらいで吸引できなくなっていた」の1件だけです。高評価にもコードの接触不良が1件。合わせて2件。シュポットの7件とは、はっきり差があります。
ただし、ここは同じ条件で比べられません。シュポットは2023年6月からの製造で、読めたレビューは2025年以降のものです。メルシーポットには2021年に書かれたレビューが残っています。世に出てからの年数がそろっていないので、故障率としては比較になりません。ここは分かりません、と書いておきます。読み取れるのは、シュポットの低評価が電源に集中しているという事実までです。
音について書いていたのは、シュポットが15件、メルシーポットが11件でした。中身がかなり違います。
シュポットは静かだと書いた人が7件、うるさいと書いた人が5件で割れています。「これだけ吸引力が強いのに音が比較的静か」(★5)と「通常の商品に比べると静かかもしれませんが、音はうるさい」(★3)が同居している状態です。
メルシーポットは11件のうち10件が「大きい」で、割れていません。「音はすごいですが、よく取れます」「確かに音はでかいけど」のように、認めたうえで使っている書き方になります。
「音と振動が凄いのでマンション等は設置場所に気をつけて」(★4)。両方を使った人も「メルシーポットはとにかく振動が凄いのでタオルを下に敷いて使っていた」と書いていました。置く場所と、その下に何を敷くかまで考えることになります。
メルシーポットには「寝ているすきに、というのは無理そうです」(★5)、「夜には、一緒に寝ている兄弟を起こしてしまう」という声があります。シュポットの★5には「寝てる時にやれば一瞬で取れるし、すぐ鼻も通って気持ちよく寝てくれます」。
鼻づまりで眠れない夜にどう使うかは、買う前に決められます。寝かせたまま吸いたいなら、音は判断材料になります。
「コードがワイヤレスじゃないため延長コードを家のコンセントに入れたりしなきゃいけない」「コンセントにして使うので場所が限られる」。使う部屋のコンセントが遠いなら、延長コードが要ります。
子どもが嫌がる・泣く・暴れる・逃げると書かれていたのは、118件のうち25件。シュポットが13件、メルシーポットが12件です。ほぼ同じでした。
製品を選び直しても、この問題は解決しません。星5をつけた人でも「息子は吸引時、嫌がって暴れますが、吸い終わった後はスッキリするのかご機嫌です」と書いています。嫌がることと、満足していることは両立しています。
6人きょうだいを育てた★5の人が、こう書いています。「お風呂上がりや顔をお湯で洗ってからだと、更に吸引しやすいです」。湯気で鼻水がゆるむので、格闘する時間が短くなります。鼻の中を湿らせてから吸うのは、メルシーポットの★3が耳鼻科で教わったという方法とも同じ狙いです。
118件のうち21件が、手動や電池式からの買い替えでした。いきなり1万円台を買った人より、一度別のもので試した人のほうが多いということです。だから、いま何を使っているかで判断が変わります。
「必ず風邪が移るので購入しました」「大人が吸ってもいいかもしれませんが、風邪菌がうつりやすいのと、綺麗に吸えないので」。移るかどうかが理由になっています。親が寝込むと家全体が止まるので、ここは値段の話にしないほうがいいと思います。
「ハンディは静かだし手軽でコンパクトだが、どうしても手前しか吸えないし、粘性の高い鼻水だと吸いきれない」(★3)。手前が取れていて足りているなら、買い替える理由はまだありません。足りないのは、奥と、粘り気のある鼻水のときです。
どちらも持っていないなら、まずこちらです。3,671円安く、長いノズル「ボンジュール」が最初から付いています。洗い物が続かないと感じたら、そのときシュポットに乗り換える判断ができます。実際に「洗うのがめちゃくちゃ面倒くさいので、ピジョンのシュポットをおすすめします」と書いた人がいました。
音で子どもが逃げるなら、電池式のハンディを併用する手があります。静かなので、寝ているあいだの手前の鼻水はこちらで取れます。
洗うのが続かないなら、シュポットです。チューブを洗う工程が丸ごと消えます。
奥の鼻水が取れないなら、そこは家庭用の限界です。「奥の鼻水はさすがにとれません」(★5)と書いている人も、手前は取れると評価しています。取れない日は耳鼻科へ。通う回数を減らす道具であって、なくす道具ではありません。
2台の価格・構造・医療機器としての区分の比較です。
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| シュポット | メルシーポット S-504 | |
|---|---|---|
| 価格 | 13,598円 | 9,927円 |
| 使える時期 | 0か月から | 0か月から |
| 評価 | 星4.6(266) | 星4.4(272) |
| 鼻水の通り道 | 先端のキャッチャーで止まる | チューブを通ってタンクへ |
| 洗うもの | 先端のパーツ | ノズル・チューブ・ボトル |
| 最大吸引圧 | -80kPa±15% | -83kPa±10% |
| 吸引圧の調整 | -20〜-80kPaで調整 | ダイヤルで調整 |
| 重量 | 約0.9kg(付属品込み約1.3kg) | 約1kg |
| 医療機器区分 | 管理医療機器 | 管理医療機器 |
| 低評価 | 12件 | 16件 |
シュポットの数値は取扱説明書の記載、メルシーポットの吸引圧はメーカー公表値です(Amazonの商品ページには載っていません)。カタログ上の吸引力は、ほとんど変わりません。レビューで語られている違いは、吸った鼻水がどこまで来るかのほうです。
同じ「夜の不安」を減らす道具です。効果があるところと、根拠がないところを分けて書いています。
毎日洗うものの話です。硬さという設計上の一点で、評価が★5と★2に割れていました。